【レポート】FashionTech Summit #001 2日目「FashionTech Startupにとっての東京」

EDITOR'S 2016.03.14
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3月4日(金)~6日(日)の3日間、デジタルハリウッド大学(御茶ノ水ソラシティ アカデミア)にて、テクノロジーアートを都市へ実装する実験的なカルチャーイベント“MEDIA AMBITION TOKYO 2016(メディア アンビション トーキョー2016)”の一環として、IT×Fashionのエキシビジョン「Fashion Tech Summit #001」が開催されました!

FashionTechの活用に取り組んでいる大企業のパネルディスカッションから、新たなテクノロジーでサービス普及に取り組むスタートアップ企業のピッチやハッカソンまで、3日間全て濃い内容のコンテンツが多く展開された当イベントですが、気になっていたけど仕事の関係などで行けなかった人もいるのではないでしょうか?そこでスタイラーマグでは全ての日程・セッションをレポート。今回は2日目最後のセッションのレポートをどうぞ。

【レポート】FashionTech Summit #001 1日目「FashionTechと従来のファッション・ビジネスをつなぐもの」
【レポート】FashionTech Summit #001 2日目「FashionTechとスタートアップハブのこれから」
【レポート】FashionTech Summit #001 2日目「sprout annex ~FashionTech~」

・パネルディスカッション「FashionTech Startupについての東京」


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FashionTech Summit 2日目、午後最後のセッションは、パネルディスカッション「FashionTech Startupにとっての東京」。

登壇者は、Andreas Olaussonさん(VIRTUSIZE)、Kunwoo Leeさん(Pulit)、本間 佑史子さん(FITTY)、森 雄一郎さん(LaFabric)の4社のスタートアップ経営者と、サイバーエージェント・ベンチャーズ取締役の近藤 裕文さん。モデレーターを小関(スタイラー)が務め、スタートアップ企業から見た日本・東京の可能性について、そしてキャピタリストが見る市場の可能性について、ディスカッションが行われました。

・スウェーデンのリテーラーと東京のリテーラーの違い


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まずはスウェーデンのスタートアップから見る東京をAndreasさんが話してくれました。スウェーデンのリテーラーは消費者に届ける洋服の情報がとてもアバウト。まず洋服の寸法データがインチ単位なので、センチのそれとは細かさが違い、ECにおいても洋服の写真の枚数が少ないので、消費者が取れる情報量が少ないそうです。

それは、日本と海外の消費行動の違いが起因していて、日本はサイレントクレーマーという言葉が象徴するように、返品率が低い。それに対してスウェーデンは、すぐに購入に至るというケースが多く、購入者の返品率も3、4割と高い。後者は“まず買ってもらう”という考えのもと売っているので、消費者との親和性が必然的に高くなっているそうです。一方、返品率が低く顧客満足の達成が恐れられる日本は、逆に情報が豊富なので、VIRTUSIZEのサービスと相性が良いのだとか。

・韓国のメリットと東京のメリット


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次はKunwooさんに韓国から見る東京を。スタートアップ市場としては、日本と韓国との土壌の違いがあります。韓国の市場のメリットは、一言で言えばスピード。事業展開のスピード、マーケットに対しての消費者のレスポンスが早い。日本の場合、スタートアップに対してのメンターの意識が優れており、スピードという点では比較的劣っているが、技術系のベンチャーを長い目で見てくれる場合が多く、自社サービスPulitとの親和性が高いと言います。

・サイバーエージェント・ベンチャーズが見る、海外進出にあたり浮上する日本の問題


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近藤さんからは、スマートフォンのゲームアプリの会社が海外に進出しているが、先週(2月4週)のニュースのように撤退が相次いでいるというお話が出ました。海外で成功しているのはGUMIのみと苦戦を強いられている現状があり、日本のアプリは独自性が強すぎることがその原因になっていると言います。それを回避するには、進出先への理解を深めなければならず、例えば、開発チームやシナリオライター、ディレクターといったポジションに海外の人を入れることが大事になってくるそう。今後はローカルのチームと組んでその国に根ざしたプロダクトを作り上げる必要性がありそうです。

・日本が良いには違いないが、中国・東南アジアの方が優れているところもある


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森さんからは、LaFabricの最終ゴールは“良質なものを、手頃な価格で提供する”なので、オールメイドインジャパンに強いこだわりがあるということではない、と意外な言葉も。確かに日本は仕事が細かく高品質であることに違いはないが、一方で東南アジアや中国で優れているところもあるのだとか。オーダーメイドで一点一点服を作っているため、外に出ることのスケールメリットがそれほどないが、あくまで最終ゴールが目的なのでそれを達成するよう尽力していきたいということでした。

一方、工場との取引をする中で感じるのが、デジタルを毛嫌いされること。これだけスマホが普及してきたとはいえ、一定の年代を個人ベースで言えば、まだまだデジタルに対するイメージは良くないので、こういった各分野をつなぐ場を今後も設けて、さらに参加者の幅を広げていきたいそうです。

・フレキシブルに対応できるスピード感が日本の強み


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元大手下着メーカーにも務めていた本間さんからは、フレキシブルに対応できるスピード感が日本の強みとの発言も。下着メーカーに勤めていた時に、マストレンドを軸に一年前から作り始める実情を見ており、さらにそのトレンドは振れることが多いので、サンプルラインは海外に比べ比較的コストが抑えられる国内に置いていたそう。高品質がゆえ価格が高くなってしまうが、国内でもまだそういったポテンシャルがあると言います。

・セッション後は登壇者と参加者で東京について考えるディスカッションも


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登壇者によるプレゼン、ディスカッションが終わった後は会場横のスペースに移り、質疑応答の時間へ。ファッションスタートアップで起業を考えている方からの相談や、東京の市場価値をどう思っているかなどの質問などがあり、登壇者と参加者の皆さんであらためて東京について考える時間となりました。

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2日目のセッションが全て終わった後には、懇親会も。登壇者や参加者、そして別会場で行われているハッカソンに参加中のメンバーなどが一緒になり、盛り上がったところで、2日目は終了。そして、最終日3日目に続きます…!

Text.Shunsuke Mizoguchi

Text&Edit : ライターS


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