MBFWT day6:なぜショーを行うのか?「人が着て、動いて成り立つ服の美しさ」

EDITOR'S 2015.10.18
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Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO  ついに最終日の6日目。体力的には非常に過酷だったファッションウィークも、終わってしまうと思うと寂しいものです。

初日にファッションウィークとは何か?と簡単な解説をしましたが、この1週間を通じて「ショーって何だろう?」と自分の中でも考えさせられるようなことが多くありました。じっくり服を見せたいなら展示会で手に取って見てもらう方が良いし、わざわざ何百万円をかけてショーをする必要はありません。それでもショーをするのは、服の美しさは人が着て、動いて、布が揺れて成立するものだからです。ハンガーに吊るされて美しい服が着て美しいとは限らないし、逆もまた然り。結局服は人が着るものである以上、着た時の方が美しくなければ良い服とは言えないと思います。揺れる布にときめいて、光の反射にハッとして、思わずシャッターを押し忘れてしまうような生きているショーの感動を伝えることができれば、ファッションウィークがもっと一般に広まって盛り上がるのかな、と考えながら1週間を終えました。

最終日もちょっと変わった視点の写真でレポートしていきます。偉そうなことを言いましたが、最初のブランドでハプニングが。全身のルックはMBFWT公式サイトでご覧いただけます。

sulvam(サルバム)


最終日、最初のショーは「TOKYO FASHION AWARD 2015」も受賞した期待の若手メンズブランドsulvamからのスタート。ヨウジヤマモトでのキャリアを感じさせつつも、<人の一部となる物づくり>を根底に置いて製作されたコレクションは男性的、女性的という概念を超えて展開されていきます。今回から初となるウィメンズも登場しましたが、ユニセックスに着用できるというメッセージを伝えるため、あえて女性に服を着せたという印象を受けました。ジェンダーレスという解釈とはまた少し違う、sulvamの提案。今後どうなるのかと、自然と次の動きにも注目させられます。

今回も写真を!と言いたいところなのですが、寝ぼけたカメラマンがバッテリーを忘れるという初歩的ミスを犯したため、再びPeriscopeでの中継をご覧ください。(申し訳ありません...)
sulvamの全ルックはこちら

sulvam show 2016ss via Periscope
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YASUTOSHI EZUMI(ヤストシ エズミ)


南青山にあるセレクトショップの跡地を利用して、まるで海外のショーのような洗練された空間を作り出したYASUTOSHI EZUMI。建築家フランク・ゲーリーの作品から着想を得たという今回のテーマは「MATTA CLARKING」。切り取られた袖が腰に巻きついていたり、大胆に裂かれた布がぶら下がるような〈再構築〉されたディテールが目立ちます。いままでの清楚でコンサバな要素は少し影を潜め、力強さが加わったエレガンスを感じました。モデルが会場外から歩いて入ってくるという演出も新鮮。外壁を覆う緑によく映えたソリッドな白シャツは、部屋に入ると真っ白な壁と同調するように、同じ一枚でも印象を変化させていきます。ヒカリエのホールを会場とするブランドが多い中、会場選びがブランドの世界観を伝えるのにいかに重要か実感するショーでした。

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KBF(ケービーエフ)


秩父宮ラグビー場で行われたKBFのショーは「LANDSCAPE」と題されたコレクション。200メートルはあるだろうかという長いランウェイ(空間)を、透け感のある素材や風になびく春夏らしい軽い素材を使用した、ゆったりとした服を纏った何人ものモデルが歩きます。ワイドパンツ、ガウチョパンツ、ロングスカートとボトムスのワイドなシルエットが目立ちましたが、ニットのブラトップやロング丈のワンピースなど全体的にリラックスした印象。〈透け素材〉といったトレンド感もあり、デイリーに優しく溶けこむような、すぐに着たくなる服を提案できるのはKBFだからこそですよね。

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6日間に渡ってお届けしたMBFWTレポート、いかがだったでしょうか。東京のファッションウィークではトレンドは生まれにくいと言われていますが、来年春夏の自分的トレンドさえ見つかれば良いのです。ファッションウィークを知らなかった人が少しでもショーに興味を持ってくれるのならば、6日間朝から晩まで駆け回るのだって苦ではありません。来年3月に行われる次回2016AWシーズンでは、よりわかりやすく新鮮な視点でレポートできるよう精進していきますので、お楽しみに!

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Text.Yuya Iwasaki  Text&Photo.Azu Satoh

Text&Edit : azu satoh


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