代々木上原のsunday peopleに聞く、今セレクトショップをオープンした理由。

INTERVIEW 2016.11.18
sundaypeople

代々木上原から徒歩3分、レトロなビルの3階にひっそりとある『sunday people』。今年9月に自身がデザイナーを務めるGROUPIE(グルーピー)の直営店としてオープンした隠れ家的セレクトショップです。

今回はそんな同店の店主・吉村さんに「今セレクトショップをオープンした理由」を聞いてきました。果たして、吉村さんが今セレクトショップをオープンさせた理由とは…?

代々木上原のクローゼット部分を担いたい


sunday peopleは今年の9月に始められたんですよね。お店をやろうと思ったきっかけは何だったんですか?


自分がやっているグルーピーというブランドの売り場が欲しいなというのがお店を始めた一番ではあります。今、小売をやっていくことを考えていくと、ブランドを卸でやっているだけだと、なかなか可能性を見出すという意味では難しい状況があるのかなと。つまり、自分のブランドを表現する場所は自分で責任を持ってやっていかないといけないと思いました。

あとは僕が今36歳なんですけど、世代的に一番洋服が盛り上がっていた時期も知っているので、やっぱりセレクトショップへの憧れというのがあったというのも理由ですね(笑)

デザイナー本人が、お客様と向かい合って洋服を売ることができるって良いですよね。あと、それをやる場所が代々木上原というのも相性が良いなあと。


場所に関しては、今年の4月に急遽思いついて。ある意味、突貫的な感じでやってしまったんです(笑)たまたま物件サイトを見ていたらこの物件を見つけて、とにかく行ってしまえという感じで契約しました。

ビルの3階なんですけど、結果的に隠れ家的なショップができればと思っていたので気になりませんでした。あとは、自宅も代々木上原なので、全て代々木上原で完結させたいという思いもありましたね。

DSC_0343

全てを代々木上原で完結させたいとのことですが、代々木上原には思い入れがあるんですか?


自宅を代々木上原に引っ越してから、ですね。いわゆる、奥渋と呼ばれるエリアからは少し外れるとは思うんですが、この街だけでライフスタイル的なものが全て完結できると考えていて。そこのクローゼット部分、洋服部分をうちが担えれば結果的には良いなと思っています。

セレクトショップや古着屋も多いですし、飲食も充実してますよね。それにこのエリアは隠れた名店とかもありそうなイメージです。確かに、グルーピー然り、セレクトされているものも住んでいる人にすごく馴染みそうです。


僕が思っている感じというか、それが狙いではあるのでそう思って頂けると嬉しいですね(笑)

お酒を飲んで喋りながら、買い物できる空間


DSC_0296

ブランドのお話も伺おうと思います。グルーピーはこの秋冬で2シーズン目ですよね。ブランドを始めたきっかけは何だったんでしょうか?


元々、洋服の営業やMDをやっていたんですが、当時はあまり洋服を作りたいという気持ちはなかったんです。ただ、アパレルの営業職って、ある意味他の人が作った洋服を応援するような立場だと思うんですが、やっていく中で人の応援じゃなくて、自分のことに全力掛けた方が良いのかなと思い始めて。

僕は大学を卒業してからずっとアパレル業界にいたんで、周りを見渡したら、みんな良い経験を積んでいて。同世代も良いブランドにいて独立してた人がいたりしたので、そういった人たちの力も借りて、自分でやってみたという感じですね(笑)

ブランドコンセプトの「最高の休日服」というのはどうやって決めたんですか?店名のsunday peopleもそこに掛けていらっしゃるんですよね。


基本的に日曜日が一番好きなので(笑)日曜日にふらっと集まる人々みたいな、ゆったりとしたイメージですね。店名については、お店の箱自体は大きさが決まっていて、すごいシンプルだったので、自分でもイメージがつけやすくて。

シンプルな内装も、そのイメージと合っていると思います。


床と天井を抜いて、壁を自分で塗って、あとはラックを入れただけというシンプルな感じなんですけど、結果的にミニマルに仕上がって良かったなと思います。古い物件なので外装はそのまま活かして、中だけ綺麗にしているという状態なんですけどね(笑)

DSC_0315

内装で言うと、店内の真ん中にあるベンチがすごく気になっています…(笑)


カウンターに僕が、お客様がベンチに座って、お喋りできるように置いています。日曜日は本当にお客様にビールとか出しちゃうんで(笑)

みんなビール飲みながら商品を見てもらうような感じが理想ですね。結局、お酒が好きなので「飲む」っていうキーワードが常にあるんですけど、個人でやっているし、前からお酒を出してもらえる環境がすごく良いなと個人的に思っていたんです。だから、飲み物は常に充実させてますね(笑)

飲みながら買い物できるって良いですね(笑)お店では自分のブランド以外にセレクトもありますが、それには理由があるんですか?


セレクトは自分で作れないもの、プロダクト感の強いものというところを基準に置いています。元々ブランドを始める前にいた会社が北欧ブランドの代理店だったという関係で北欧のものが自然と多くなっていますね。あと、インポートでもメゾンではなく、質が良く、日常使いができるものというのをキーワードにセレクトしています。

DSC_0310

これから、お店をやる上で大事にしていきたいことはありますか?


コンセプトとして、セールはしない方向で考えています。常に新しいシーズンのものが入ってきて、まあ秋冬のものだったら春夏になったらちょっと引いてしまって、残せるものは残してみたいな。ちょっとプラスオンしていく感じのお店作りにしていきたいなと思っていますね。

オープンして間もないのですごくお客様が来ているわけでもないんですが、来ているお客様はありがたいことに値段見ないで買ってくださる方がすごく多くて。そういうのがあると、やっぱりセールはしなくて良いのかなと思いますね。

セレクトショップだと、ブランドネームと値段だけを見て買うというような人も多いですが、そういうのは少ないんですね。


逆に皆さん置いているブランドを知らないんじゃないですかね?(笑)

僕自身がブランド力を上げていくというか、そこの作業も大事になってくるとは思います。ただ、そこよりもクオリティやデザイン、コストパフォーマンスも含めて、他に負けていないなと自負しているので、気に入ってくれた方が買ってくれればブランドはあまり関係ないのかなと、

DSC_0326

そういう意味でも休日に遊びに来て、フラットに商品を見られるお店という感じで良いですよね。


僕自身、インポート・ドメスティック含め、外部のブランドが好きで、それと合わせてもらうために作っているというところはありますけどね。まさにフラットに!

でも、そうですね。自分のブランドとショップはあまりネームのプライオリティを考えていないですし、来期はドメスティックで面白いブランドを一つ入れますけど、名前が知れているのは本当にそのブランドくらいですかね。と言っても割りとマニアックですが(笑)

ちなみに、レインウェアとレインブーツ、エプロンなどがセレクトされているのは先ほど仰られた代々木上原で完結させたいみたいなところが関係あるんでしょうか?


生活をしている上での様々なシーンに反映できるようなアイテムをコンセプトとして置いています。だから、レインウェアは雨のシーンに、エプロンは料理のシーンのために、という感じですね。

DSC_0300

ベーシックだけど、いろんなカルチャーを入れた面白い洋服


本当に代々木上原に住んでいる人のためのお店、という感じですね。


まあ、3階にあるんでなかなかふらっと人は来ないんですけどね(笑)

同世代、やっぱりちょっと稼ぎ出した、30代半ばから40代前半くらいの方にはハマるかなと思います。僕の通ってきたカルチャーとかその辺を理解してくれて、話して盛り上がって買っていってくれる方も多かったりするので。

DSC_0308


ベーシック過ぎず、少し遊び心というかカルチャーが見え隠れするのが良いのかもしれません。


結果的には全然違うものになっているんですけど、ブランドを最初に作るときにシュプリームのようにしたいと思ったんです。所謂、普遍的なアイテムをスケートカルチャーと合わせて出しているものが多いと思うんですが、スケートカルチャーはないにしろいろんなカルチャーを入れた面白い洋服を作りたいなと。言っちゃえば、日本版シュプリームを作りたいなと思って作ったんです。

ただ、作ってみたら素材のこだわりが強くなってしまって、逆にライフスタイル寄りになってしまって、そっちのお客様にすごい評判が良くて(笑)「全然、シュプリームじゃないよ」と言われることが多いんですけど。

素材にこだわって、如何にコストパフォーマンスを出すかってところを考えてはいるんで、バランス感はあると想うんですけど、完全にライフスタイル寄りのブランドを求めている人にはハマらないんですよね。というか、そういう意味ではやっぱりズバリでハマる層がいないのかもしれない(笑)

ベーシックが好きではあるけど、ベーシック過ぎると物足りない層とかでしょうか?


僕はベーシックも好きなんですけど、やっぱりみんな同じになっちゃうじゃないですか?そんな中でグルーピーでは、ベーシック+アルファで、クスっと笑えるようなイラストやデザインを提案していきたいと思っています。

DSC_0290

最後に新しく来るお客様にメッセージをいただけますか?


今は完全に知り合いベースや、周辺に置かせて頂いているショップカードを見て、つながりで来るというお客様が多いんです。まあ、ビル3階で看板もないのでふらっと来れないというのがあると思うんですが(笑)

だけど、興味を持って頂いた方にはぜひ休日にふらっと来てほしいですね。お酒も出すので、ゆっくりお喋りしながら服を見てくれたら良いなと思います。

sunday people


sundaypeople-shop

代々木上原駅北口より徒歩2分、レトロなビルの3階にあるセレクトショップ。「最高の休日服」をコンセプトに掲げるGROUPIEの直営店でもあるが、インポートを中心に質が良く、日常使いができるセレクトアイテムも取り揃える。“最高の休日服”ということで、お店は週末金、土、日(と、祝日)のみのオープン。休日にふらっと行くのがオススメです。

店舗情報:東京都渋谷区西原 3-18-4 3A
TEL.03-5738-8042
OPEN.金曜日、土曜日、日曜日、祝日 12:00〜20:00

Text.Yuya Iwasaki

Text&Edit : 編集長Y


RECOMMEND Created with Sketch.

この記事を読んだ方におすすめ
  • Lampa            INTERVIEW 2017.02.02

    売れた=良いもの?高円寺のLampaで、売れるはずの良質なアイテムについて根掘り葉掘りしてきました!

  • Licle ureii INTERVIEW 2017.01.24

    売れた=良いもの?千歳船橋のLICLEで、売れるはずの良質なアイテムについて根掘り葉掘りしてき...

  • Dsc 0577 min INTERVIEW 2016.12.26

    【2016年】ショップの中の人のインタビューを総括。〜違いが分かる男になるために〜

  • Dsc00251 INTERVIEW 2016.12.25

    定番ブランドの魅力について「SEPTIS小山さんに聞いてみた。」を振り返る。

  • Analogic 161206 INTERVIEW 2016.12.07

    洋服ではなく『スタイル』を売る。祐天寺のANALOGICが今セレクトショップをオープンしたワケ。

  • Lampa 161201 720 INTERVIEW 2016.12.02

    「古着でも新品でも、格好いいかどうかが全て。」高円寺のセレクトショップ Lampaが提案する、...

RANKING Created with Sketch.

dairy weekly
STYLER iOS

ショップスタッフがあなたにおすすめを教えてくれるアプリ

STYLER iOS