「ビール片手にふらっと立ち寄る感じで」中目黒のCoperに聞く、今ショップをオープンした理由とは?

INTERVIEW 2016.06.13
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都内のみならず、国内、ひいては海外からの来訪も絶えない中目黒にあって、オープンしてまだ約半年と間もないながら訪れる買い物客から顧客を徐々に生み出している『Coper(コペル)』。

今回はそんな同店の店主・張ヶ谷さんに今この時代にセレクトショップをオープンした理由をディレクターHがインタビュー。果たして、張ヶ谷さんが今セレクトショップをオープンさせた理由とは…?

「気の抜けたお店があってもいいんじゃないかな」


− さっそく表題をバスっとストレートでお聞きしたいと思っているのですが、いいですか?

うまく答えられるかな(笑)

− それでは(笑)古着屋がアーカイブの洋服とお店と謳ったり、セレクトショップがオリジナルを作ったりと、消費者のニーズが多様化するようにアパレルのショップの在り方も多様化してきている中で、セレクトショップというものを始めた理由は何だったんでしょう?

うーん、そうですね。もともと高円寺で雇われですけどお店をやっていたんですよ。まぁワケがあって辞めちゃったんですけど。それから10年ぐらい経って僕自身も年をとって、でも好きなものは変わっていなくて。周りを見たら自分みたいな趣味の人が買えるお店がないわけですよ。だから自分がそのまま始めたらいいんじゃないかと思ったのがきっかけでお店を始めました。

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− なるほど。Coperさんは中目黒にお店を構えているわけですが、中目黒が観光地への過渡期にあってなぜ出店しようと思ったんですか?

そうですねー。まずはやはり服好きの人が集まるということですね。代官山が隣にあることもあって歩いて買い物をする人が多いという印象があったということ。あともう一つは、芸能人が通いそうなキラキラしてるお店が集まっている中で気の抜けた感じのお店があってもいいんじゃないかと思ったんです。

「ビール片手にふらっと立ち寄る感じで」


− 確かにそうですね。LINKSの半田さんのスゴロク的と言えば失礼ですが、また違った考えでご出店されたわけですね。人の流れからすれば1Fが吉とされているじゃないですか。あえて2Fを選んだ理由は何かあったのですか?

確かに1Fだと買い物客にとって流れがスムーズですね。それって流動的っていう意味でもあって…。まぁあと試着がしづらい部分があるじゃないですか、1Fって。だからそれに配慮してというのもありますし、それとは離れた空間で一人のお客様にしっかり向き合えるという利点もあるかなと思いまして。

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− たしかにそうですね。メリットはデメリットでもありますよね。そんな来店したお客さまに気を使っていることは何ですか?

一人で立っているし狭い店なんで、ちょっとこう構えちゃうと思うんですけど、もう何より気軽に見て欲しいですね。他のショップさんではイヤホンしている方に接客しづらいなんてこともよく聞くんですけど、自分自身がこんな自由な感じなので全然問題ないですよ。それこそビール片手にふらっと立ち寄る感じで入ってもらえれば。

店内の内装について言えばラックを単純に色で分けていることですね。単純にお店が狭いのですっきり見せるためにというのと、洋服を一つ一つ見てもらいたいという願いを込めてこのような並びにしてます。あるブランドを探しに来た人からすれば迷惑だと思うんですけどね(笑)まぁこんな空間なのでそれもまた一つコミュケーションのきっかけということで楽しんでいただきたいです。

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「ファストファッション、全く否定ではないんですよ」


− なるほど。これは中目黒のイメージにはないお店さんが出てきましたね(笑)これは個人的にショップの方々がどう考えているのか気になる質問なのですが、ノームコアという言葉もありますが、それが単にトレンドとしての意味ではなくて、もっと人の無意識を表すものとして浮上してきた言葉だと思っています。それに伴って洋服ではなくファッションというものを楽しんでる人が減っているような気がします。つまりある意味保守的というか。そこに何か思われることはありますか?

うーん、なんかもう、ネットが普及していて誰もがファッションの情報を手に入れることができますよね。でも「これ」っていう型のようなスタイリングが割と決まっちゃっている。でもそれは全く否定ではないんですよ。むしろみんな安いものでも高いものでも上手に今っぽく着ているなーという関心があります。それはそれでどうぞ、というスタンスです。

一方でこんなんはできないでしょっていうひねくれた考えもあって、ファストファッションではできないんだぞ、こんなめんどくさい仕様にしている洋服もあるんだぞ、っことを伝えたいですよね。なので良い意味で洋服を比較して知れる時代なんじゃないですかねー。

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− そうなんですね。なんというか、そこも一線を引いていますね(笑)めんどくさい仕様とおっしゃられましたけど、ネットにはないアナログ的な部分が服の面白さじゃないですか。無駄を楽しむっていうか。うーん、なんだか寂しいんですよね…。

うちでは『CORONA(コロナ)』は完全セレクト、『inst desgin works(インストデザインワークス)』はほぼ別注でやっています。なので世界でここにしか無いアイテムも。でもファストファッションを身に纏ってお客様が来る。それでいいんですよ。うちの洋服はデザインデザインしすぎていないけども細部にめんどくささ、こだわり、があるから特に馴染みやすいと思うんですよね。ファストファッションにうちの洋服を合わせてもらって違いを知りながらもファッションを楽しむ。今だったらアリだと思います。

「もう一度来ていただいたほうがよぽど良い」


− なるほど。従来のアパレルっぽさもあるし今っぽくもあるようなスタンスをCoperさんに感じますね。中目黒でどうなっていくか今後も楽しみです。何か今後の構想はありますか?

うーん、そうですね…。あえて言うとすればいずれは地元に紹介できるようなお店にはしていきたいと思っていますね。地元は神奈川なんですけど、中目黒で勝負した店として出店したらかっこいいじゃないですか。あとは海外でも勝負してみたいですね。今中目黒って来訪客の2割が外国人なんですよ。アジア系もいればそれこそニューヨークの人もいる。

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うちにレコードの専用バイヤーがいるのはそれで、あっちで売れているアナログレコードというのも少し視野にいれてやっています。主張が強くない洋服を置いていることと一緒で、レコードも新旧問わずざっくばらんにセレクトしています。レコード好きで新しいのはちょっと…なんて人もいますが新しいのも良いよという提案ですね。

− レコードの数、ハンパないですね(笑)最後、何か伝えたいことがあればメッセージをお願いします。

あとは、足繁くモノを探すことの楽しみを感じて欲しいです。。ネットでモノを見てからそこに行くでも良いのでモノを見つけるまでのプロセスを楽しんでほしいです。だって、同じモノでも置いてるお店が違えばそれはもう別物ですよ。そのモノにまつわる関わったお店の人とのコミュケーションがそこにあるはずですから。特に買う気もなかったのにふらっとお店に入って仲良い店員に「また新しいの入ったよ」と見せられたらなんだか欲しくなっちゃった、みたいな体験を僕ももちろんしましたからね(笑)

あとは、初見で3万円のモノを買うってのは僕自身なくて、それだから来るお客様には安心してほしいですね。「うちにはこういうものがありますよ。」というスタンスです。変なの買わされたなんて思わせるよりもう一度来ていただいたほうがよっぽど良いですよ。なので中目黒に気張っていないお店がありますよっていうことを知ってもらえたら嬉しいですね。

− 気張っていない店、まさにまさに。本日はありがとうございました。

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Coper(コペル)


主張しないという主張。それは現代のちょっとしたスパイスや物の良さ。ベーシックだけど埋もれない服、そして喜びのある物。

東京都目黒区上目黒1-2-9ハイネス中目黒106
OPEN.12:00〜20:00(平日)12:00~19:00(休日)
TEL.070-5540-8811
「平日は不定休なので、来られる際はフェイスブックからメッセージ頂けると助かります。」by 張ヶ谷

Interviewer.Director H

Text&Edit : ライターS


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